スポーツの最近のブログ記事

 ナチスドイツが「健康」を重視していたことは、少し歴史を調べればわかることだ。ドイツ民族の優秀さを示すために、「健康」を極限まで追求した、とも言われる。1936年のベルリンオリンピックは、その格好の舞台でもあっただろうと想像する。

 スポーツに取り組む人の姿に強い魅力を感じることに、身に覚えがある人は少なくなかろう。スポーツが本来的に持っている「健全さ」「真摯さ」という特性は、スポーツをする人・観る人の気持ちを捉えて離さない。それはそれでいい。
 だが、スポーツの持つ健全さについて、それが「そうであらねばならないこと」に転化すると、そこからファシズムへの道が始まってしまう。
 スポーツに代表される「健全さ」に魅力を感じることと、「健全であること」を他者に求めることには大きく違う。前者は個々人の感情だが、後者は他者への同調圧力となり、いずれそこからの逸脱を許さなくなる。

 ファシズムとは、際限なく他者に同調することを求め続けることにある、と考える。その結末は、明治維新から1945年に至る大日本帝国の足跡をたどれば自明であろう。それは国民に対し、国体に際限なく同調を求め続けた結果の国家体制の破綻であった。ただし、それは国民が求めた面も多分にあるが。
 いままた、先行きの見えない不安に直面し、何かに頼りたい気分が蔓延しているこの国において、スポーツが示す「健全さ」「真摯さ」が何をもたらすか。いま一度立ち止まって考える必要があるのではないかと思う。

 2020年東京オリンピックが、1936年のベルリンの再来にならないよう。

 本当は何も書くつもりもなかったのだけど、日本シリーズ第3戦を終えてマリーンズファンの友人が茶々を入れてきたのに対してうっかり返してしまったメールをあげてしまいます。まあ、偽らざる心境ということですが・・・
(久しぶりのエントリなのに、他にネタはないんかい!というツッコミは謹んで甘受いたします。)

 さて。
 おめでとう! マリーンズはチャンピオンにふさわしいと本当に思う。レギュラーシーズン2位がどうした。勝つべくして勝ったんだ。この勝利は長いプロ野球の歴史の中でも、特筆すべきすばらしい勝利だ。
 シーズン中からすばらしい試合をしていたが、シリーズでもその力はいささかも衰えていなかった。今年のチャンピオンは君らにこそふさわしい。
 この先どのような結果になろうとも、本当にそう思っているよ。

 で、タイガース・・・

みんなでV!聖地で岡田舞った - デイリースポーツonline 2005.9.29

 終盤、2位ドラゴンズに何度かヒヤリとさせられたが、終わってみれば8ゲーム差(9.29現在)をつけての優勝。2年前の熱狂はないが、チームの芯の強さを感じさせる今年のタイガースでありました。
 ひとりでしみじみ祝杯をあげました。(家族は野球に興味がないので^^;)

 さあ、次いこか。2年前の忘れ物をとりに。

 祝! タイガース70周年の?。

 経営側が、そもそも選手会をまともな交渉相手とみなさず、野球界の将来に関る重大問題を密室で進めた事に、そもそも今回の問題がある。球団数を削減して1リーグにすれば、どっかの金満球団の影響力が強まり事実上の球界支配継続に好都合というシナリオがミエミエであり、それがプロ野球の将来にどのようなメリットをもたらすか、一切考慮された形跡がないことが大いに不満である。そりゃ金満球団のお尻にくっついていけば、短期的には収支は改善されるかもしれない。しかし球団削減というのは、自分たちの持っているマーケットを自ら縮小する行為にほかならず、それをしてしまえば本格的な衰退過程への転落の、文字どおり背中を押す結果になるだろう。

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