日航問題 原因と責任は/空港乱造、経営を圧迫 from しんぶん赤旗 2009.10.29
かねてより、日本は空港を作りすぎだと思っていたし、しかも都市部から妙に離れたところに作られているから不便で、よほどのことがない限り、国内の移動には飛行機を使ってこなかった。いくら飛行機が速いと言っても、目的地までの所要時間にあまり差がなければ、鉄道かバスで十分だからだ。
日航の経営不振の問題は、もちろん当の日航自身の経営のあり方に由来するところが多いが、加えてそういう日航によってたかって、空港建造という公共事業を乱発し、空港完成後も無理矢理日航に就航させて高い着陸料をふんだくるという構図を作り上げてきた国や行政や自民党との癒着の体制にもある。このことは、古くから指摘されてきた問題でもあり、政権交代がなったいまこそ、それらの諸問題を改める絶好の機会でもあるはずだが、そういう過去の経緯に踏み込まないところが、今次民主党政権の半端なところと言わざるを得ない。
ハブ空港云々以前に、手をつけるべき問題があると思うのだが。