この記事をそいつは帽子だ!のgon様にささげます。
で、なぜタイトルに「ということで」がついているかは、そいつは帽子だ!さんの夢の保革一騎打ちをご覧ください。
前のエントリーにもあるように、私は東京都民として、今回の都知事選では吉田万三候補を支持することを明言しました。
が、一方でせっかく石原知事を交代させたいという人が少なくないのに、肝心要の誰に投票するかで、浅野氏支持と吉田氏支持で分かれてしまっている状況にとても悩ましさを強く感じておりました。筋を通すべきか、それとも「とにかく石原知事を降ろす」という目的のために動くのかということで。浅野氏と吉田氏で協議をして、両氏の政策を合わせる形で候補が一本化できたら良いのにとも思っています。
そう思いながら、いろいろなサイトを見に行ってめぐり合ったのが、上で紹介したエントリーでした。
読んでみてまさに目からウロコが取れた思いをしました。要旨は「石原都政がダメと思うなら、正面からガチンコの政策論争をやって、石原そっちのけで浅野vs吉田で都知事選を盛り上げちゃえ!」というもの。至極真っ当です。
私も「石原氏が霞む位の政策論争を、石原氏以外でやってほしいなあ」と書きましたけど、こういう提案の形でまとめてもらえると、すっきり分かりやすくてとても良いなと思いました。
世の中の現状を見ると、浅野vs吉田の保革一騎打ちというのは、確かに夢のようなことかもしれません。前回都知事選の石原氏308万票なんてのを思い起こすと、ちょっとやそっとのことでは勝てないと思うのも無理はありません。
ですが、だからといって政策のすり合わせなしに「勝てそうな候補」へ一本化というのは、どうしても納得いかないのですよ。いろんな人のサイトを見て回っても、そういうことを言う人は少なくないですし。
いやとにかく現知事はおろさなければいけないというのは本当にもっともです。政策が違うからといって、対立候補側が割れていたら勝てるものも勝てないという危機感も理解してます。吉田万三候補を支持することに対して、推薦している共産党は独善的で妥協しないで結果として倒すべき敵を助けているという批判も少なくないですが、事実かどうかは問わないとしても心情としては理解してます。
でも、でもですよ。政策以前に「勝てそうな候補」に乗っかることをここでやってしまうと、その手法は、今回の東京の民主党のそれと同じになってしまいます。100%知事提案の議案に賛成しておきながら、選挙で対立候補を出すその矛盾。これは致命的です。心情としてはわかりますが、これと同じような筋の通らないことをやってしまうと、どんなに良い政策を言っても最終的には信頼されなくなってしまうのではないか。そういう事態になることを恐れるのです。
やはり選挙でモノを言うのは政策だ、ということを、選挙する市民の意思として今ここで示す必要があると思うのです。
今日というかもう昨日(3月10日)ですが、吉田万三候補の演説があるというので、千駄ヶ谷の明治公園で開かれた共産党の演説会に行ってきました。吉田候補や志位委員長の演説を聴いてほぼ確信したのは、内容は別としてよほどのことがない限り、浅野氏と吉田氏の間で候補の一本化はないだろうということです。
だとしたらもう残された道は、正面から政策論争をぶつけ合うことしかないと思います。「勝てそうな候補に」という考えはとりあえず脇において、思うところを述べ合いガンガン政策論争を仕掛ける。前提は「石原都政を変える」ですから、そこが共通点と確認した上で、それこそ現知事を脇において都政を帰るための政策論争を盛り上げる。これでこそ道は開けると思うのです。
そいつは帽子だ!さんの夢の保革一騎打ちというエントリーは、その可能性に気づかせてくれたのでした。(ま、これが一番選挙らしい選挙ですしね。)
政策論争は候補者だけでなく、誰がやってもいいもののはずです。だから、少しでも社会の現状に思うことがある人は、これをきっかけにどんどん発言していったらいいと思うのです。・・・って、もうやっている人はガンガンやっていますよね。私が乗り遅れているだけですよね(^^;)。もっとやらなきゃ。
で、ブロガーにおけるこのキャンペーンを具体的にどうするか。トラックバックセンターを作るのも良いですが、より多くのブロガーの目に止まるようにするには、テクノラティのようなブログ検索エンジンにPingをガンガン飛ばすようにするのがいいかと思います。ちょうどテクノラティでは「東京都知事選特集2007」なんてのをやってますし。
都知事選関連のエントリーをアップする際に、タグに「東京都知事選2007」とか候補者のフルネームをつけることと、「http://rpc.technorati.jp/rpc/ping」あてにブログ更新の自動通知を送るように設定することで、テクノラティに反映されるようになります。それとエントリーのタイトルに[石原スルー!]みたいなヘッダを必ずつけるのもいいですね。
ああ、あと大事なことを忘れておりました。公選法に触れない範囲でやることはもちろん、誹謗中傷はしないのも当然のこと、選挙最終盤の情勢次第では、ある候補に投票を集中させる可能性を視野に入れておくことも必要かと思っています。簡単に言えば、そういう呼びかけがスムーズにできる土台というか雰囲気も作っておく必要があるということです。政策論争をしつつ、同時並行的に共闘の可能性を探ることも呼びかける。しっかり政策論争をした結果としての共闘なら、支持もされやすいと思います。
実りある政策論争ができると、きっと選挙の見え方も換わってくるかもしれません。その点にも期待できればと思っています。
・・・ああ、すっかり一人で勝手に盛り上がってしまいました。すみません。ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございました。勢いだけで書いたことにお付き合いいただいて。でも、なやましい矛盾は前向きに突破する。これ大事ですね。
頭の悪いアマノジャクがついいろいろ騒ぎましたが、どうぞ煮るなり焼くなりお好きにしてください。お読みになった皆様の批判異論反論をお待ちしております。「空想を書き散らして勝手に舞い上がるな!」というお叱りも甘んじてお受けします。
でも、どうか誹謗中傷だけはご容赦を。悲しくてへこんでしまうかもしれませんので。m(_ _)m
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