沖縄県知事選で考えたこと

 19日投開票の沖縄県知事選、関心を持って見守ってきましたが、残念ながら野党統一候補・糸数さんの当選はなりませんでした。非常に競っていただけに、やはり米軍基地問題とならんで、経済問題も深刻かと思わせる結果でした。
 ただ、4年前の同知事選から考えれば、今回、勝っても不思議ではない状況を作り出したことは、大いに評価していいと考えます。10数万票差で負けた状況から互角にまで押し返した力の意義は大きいです。きちんと政策で合意をつくり協力すれば、大きな力を作り上げられることができるのが示されたのですから。勝利が現実味を帯びていた分、悔しい気持ちも大きいでしょう。だからこそ、今回の力をちゃんと見極め、何が足りなかったのか、本土の人間としても考えたいと思います。

 それにしても世の中の状況を変えるのは本当に難しい。自公陣営にとっては、不利な材料がたくさんあったのに、それでも通してくるのは選挙で勝つ技術を持っている(中身は別にして)ということでしょう。
 ただ、だからといって沖縄が抱える矛盾が解決の方向に向かう展望はほとんどない状況に変わりはないわけで、今度知事になる人も、どこまで激務に耐えられるか覚束ない面もあるのではないかと想像します。現知事だって2期で交代です。今度の人が2期勤められるのだろうかと、つい考えてしまいました。

 ある意味、中央政権の面子だけが守られた「勝利」なのかも知れません。この沖縄の「勝利」に乗じて現政権はいろいろ仕掛けてくるかもしれませんが、先日の福島県知事選や、沖縄と同日に行われた福岡市長選、尼崎市長選など与党候補が負けている選挙も多いわけで、そう簡単に何でもできる状況でもないのは明白でしょう。沖縄県知事選の意義と教訓をきちんと踏まえて、少しでも流れを変えるためにいろいろしていきたいと思ってます。

 最後ですが、候補者の糸数さんをはじめ、沖縄の選挙で奮闘された皆さん、本当にお疲れ様でした。

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