このところ転載・紹介ばかりですが・・・
「イラク人医師モハメドさんからのメール」を紹介します。このメールは「アラブの声メーリングリスト」で掲載されたものです。イラク暫定政府の非常事態宣言と米軍のファルージャ攻撃を受けて、日本人に向けての緊急メッセージとなっています。
全文を以下に。
??転載ここから
以下のメールは、イラクへの医療支援にとりくんでいるセイブ・イラクチルドレン・
名古屋の招きで、今年1月から8月末まで名古屋大学付属病院で医療研修を受けてい
たモハメド・ダハム・ハッサン医師が、セイブ・イラクチルドレン・名古屋をはじめ
日本の友人に送ったもので、11月8日に受信しました。米軍は1万人の部隊でファ
ルージャを包囲し、非常事態宣言が発令されていますが、事態は私たちが思っている
以上に悪化していることを伝えてきています。
イラクの人々のいのちと主権を守るために、そして自衛隊員のいのちを守るために
も、いま私たちが何をすべきかが問われています。
セイブ・イラクチルドレン・名古屋
事務局長 T
(翻訳:セイブ・イラクチルドレン・名古屋 釘宮延恵)
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友人のみなさん
重要なことをお伝えしなければなりません。サウジアラビアのイスラム指導者
たちがイラク国民に、外国軍の支配とたたかうようよびかけました。また、イ
ランのシーア派指導者も、イラクの人々に占領支配とたたかうようよびかけて
います。イラク国民にとってはすばらしいこの2つのニュースは、事態を一層
悪化させるでしょう。
イラク国民はこれら指導者たちを信頼しています。日本はこの点について考え
なければならないと思います。日本の軍隊も外国の軍隊ですし、米軍を支援し
ていると見られているからです。みなさんは何を待っているのですか。もっと
多くの日本人の命が失われるのを待っているのですか?!!!!!!!!!!!!!!!!!
イラク国軍は昨日、北部のクルド人自治区を除いたイラク全土に非常事態宣言
を出すことを決めました。昨晩、ファルージャへの攻撃が始まりました!!!!!
私たちは民間人の命が助かるようにと祈りを始めました。米英軍は日曜日の朝
からファルージャ市を完全に包囲してしまっています。
みんな大きなストレスにさらされた状態です。ずっと祈りをささげています。
みなさん、
書き続けられません。今の事態が心配で心配でならないのです。つい数時間前
にファルージャの病院が爆撃され、医療関係者がとらえられたというニュース
を聞いたところです。新しいニュースが届くのをまって対処しなければなりま
せん。
モハメッド
(2004年11月8日受信)
(原文)
Dear my friends
Somthing important I have to tell you that is the islamic leaders in
saudiarabia explained that the iraqi people have to fight against
occupation of
foreign military in addition the chief of shia in Iran also that the
iraqi people have to fight against the occupation .
These are two great news for iraqi people will worsen the situation
because iraqi people trust on those people so I think you have to
consider this in japan because japanese militry included as a foreign
and as a supporting forces for american forces !! so you waiting for
what?!! Are you waiting for more loss of japanese ?!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
The iraqi national militry yesterday decided to start the emergency
state all over iraq except the north area which is under the kurdish
controll last night the battle against fallouja start !!!!!!!!! and we
start to pray to save the civilian because american and british forces
blocking the city completely since morning of yesturday(Sunday) and th
e situation of stress covering all of us we pray all the time. Dear my
friends I can not continue writing to you now because I am very
anxious and warried about the situation because just before hours
heared that the falouja hospital was bombed and some of medical staff
were captured and we waiting the next hours so I have to follow the
news.
My best regard
muhammad
??転載ここまで
小泉首相は、米軍のファルージャ攻撃を即座に支持すると明言(朝日新聞=2004.11.9)しました。この情勢下でこの発言をするとは、この人は自衛隊員まで犠牲にするつもりなのでしょうか。あまりに思慮が無さすぎます。
このままでは自衛隊員にも犠牲が出る可能性があります。「非戦闘地域」などと詭弁を繰り返しているうちに、犠牲が出たらどうするつもりなのでしょう。ファルージャにいるかどうか、当事者の米軍さえわからない「武装勢力」掃討の為に、多くのイラク市民を犠牲にし、さらにアメリカの協力者と見なされている自衛隊にも犠牲が出るような事態を招くは愚かすぎます。
もはや猶予はありません。12月14日と言わずすぐに自衛隊を撤退させるべきです。
思慮がないかどうかを問うには、小泉首相は目的を明らかにしていなさ過ぎると思います。
それは、米国にとっても同様のことなのですが、真の目的がイラクの中から見た平和なのか、外から見た平和なのかを明らかにしていないということです。
中から見た平和とはイラク国民にとって生活するにおいて好ましい状況であり、外から見た平和とはイラクからの資源が安全に手に入る状況のことです。
本来、最優先すべきは国益であって、イラクという他国の益は二の次であるべきでしょう。ならば、資源の確保という観念において、外から見た平和を作り上げることは、理にかなっています。要はイラクの民族主義に任せた国づくりをさせたフセインは言うことを聞かなかった、だから今度は言うことを聞く政権を作る。そうならないなら、「音を上げるまで殺す」ことが、我々にとっての好ましい方の平和を作ることができるということです。
自衛官一人当たりのコストを考えて見ましょう。戦死する恐れがある中で、空自のパイなど格の違う士官を除けば、一人頭数百万円で得られる人材です。人件費や遺族年金もろもろを含んだとしても、陸戦型の自衛官のコストはかなり低いものとなっています。
そして今現在、自衛隊は積極的戦闘には加担しておらず、戦死の確率は著しく低くなっています。しかし、米軍、武装派勢力ともに、日本を米国の協力者として判断してくれています。
この状況。戦場のそばで日和見を決め込んでいるが、復興事業や資源の確保においてもっとも消耗せず、有利なポジションにいると思います。それこそ、湾岸戦争やアルカイーダ掃討作戦時の消耗に比べれば微々たるものです。
ここで問題があります。状況は非常に好ましい反面、この状況を的確に首相の方から解説があったか?ということです。明らかにこの状況を捻じ曲げ詭弁で語っているような気がします。米国ではこう語られています。「イラクに真の平和と自由を取り戻す」と。これは正論です。民族主義を、建前上悪とみなし、資本主義の自由な経済活動を、米国指導の下に営んでいくことを示していますから。米国は昔から、独善を正義と定義していますので、嘘偽り、詭弁は弄していないでしょう。一方で、日本の自衛隊は拡大解釈を重ねて、詭弁を弄して、イラクにいますから、いずれその駐留理由が破綻することは明らかです。その前に、イラクへの軍事介入をできる立法を急ぐべきではないだろうか?
むしろ、この点で小泉首相は無思慮ではないかと考えますね。
最後に、イラクの民族的、宗教的指導者も我々もイラク国民の命をそれほど重視していないことが最大の問題だと思いますけどね。利権争いの場からいまさら自衛隊が撤退しても何も変わりませんよ。最悪のシナリオは戦争に飽きた世間のムードに負けて米国が撤退し、今は表向き影を潜めている民族間闘争がイラクに表立って生じることでしょう。フランス、ロシア、中国。死の商人が踏み荒らすのは目に見えています。自衛隊撤退後の明確な改善シナリオがない以上、無責任に手を引けないところに既に来ていると思いますよん。
はやひでさん、、、、
つまり、国益、特に資源の確保のためには、イラクには外国にとって都合のいい政治体制をつくるべきで、そのためには「音を上げるまで殺す」ことが必要だ、と。
そして、そこには、低コストで隊員を調達できる自衛隊に軍事介入させるべきで、小泉首相は詭弁など使わずそのための手続きを取るべきだと。
資源のためには相手を殺しつくしてもかまわない、そのための現場実行部隊=自衛隊は低コストで調達できるから、という、イラク国民どころか日本国民さえも「人間」と見なしていない「スバラシイお考え」ですな。
あなたのぶっ飛んだ考え方にはついて行けません。すみやかにお引き取りくださいませ。
僕の考えって言うか現実なんですけど?
特に『資源のためには相手を殺しつくしてもかまわない、そのための現場実行部隊=自衛隊は低コストで調達できるから』
これこそまさに、一部のイラクの指導者の考え方ですね。
また、表に出さないまでも、フランス、ロシア、アメリカ、イギリス。それぞれの国もそういった思惑を持って中東地域には介入しています。
僕の言いたいことは、日本の国益だけを単純に考えた場合、有利に運びつつあるという状況だということですよ。
米国に関しては長期化によるサウジとの関係悪化などの誤算もあるでしょうし、それほど国益にはかなってませんけどね。
乱立する指導者と妄信的な民衆の集まり、
クルド人、アラブ人、トルクメン人などなど。
その中でもそれぞれ宗教、宗派別に別れ、勢力争いを繰り広げていることはご存知かと思いますが?
その中でも、武装解除に応じないような集団。とくにフセイン政権下では息を潜めていたが、
これ幸いに勢力を盛り返したいと思い、テロを繰り返す集団に対する攻撃は必要だと思われませんか?
日本では報道されませんが、彼らはイラク人にも攻撃を仕掛けていることを忘れてはいけません。
そこに大国の思惑が見え隠れすることはともかくも、現状、イラクの内乱を防ぐために軍事介入が必要なことは明確で、
内乱を抑えることが大多数のイラクの人にとって有益なことであるとは考えませんか?
一刻も早いイラク地域の安定は、
たとえアラブ人とアメリカ、イスラエルとの間に遺恨が残ろうとも、十分に価値があると思います。
あなたのような人に知って欲しいのは、
イラク人医者の言う指導者とはあくまでも、一部の民族の一部派閥の支持をそれぞれ受けているだけであって、
困ったことに、日本の自衛隊があたかも侵略者であるように吹聴し、扇動している指導者だということと、
サマワの指導者たちは、自衛隊があくまでも復興支援に訪れていることは理解しており、
少なくとも現状、日本、米国、イラクにとって最小公約数の成果が上がってることです。
一人一人の痛みを考えることは悪いこととは言いませんが、
小局にとらわれすぎて、大きな平和を逃すばかりか、
たった数人の犠牲で済むものを
数百、場合によっては数千万までに増やしかねませんよ?
はやひでさん、、、、、、、、
>たった数人の犠牲で済むものを
>数百、場合によっては数千万までに増やしかねませんよ?
すでに万単位で犠牲が出ている「現実」は目に入っておられないようですね。ご都合が悪いのですか?
百万歩譲って、あなたの主張なさる「現実」とやらがそうだとしても、「音を上げるまで殺す」とか「自衛官ひとり数百万円」などとのたまう方の言い分のお相手をする余裕はありません。
もう一度いいます。すみやかにお引き取りください。
はやひでさん。
すみません。前のコメントで名前を間違えてしまいましたね。失礼しました。直しておきます(「はさひで」→「はやひで」)。では。