誘拐された香田さん。「遺体確認」の一報が流されたが、その後別人と確認された由。とりあえず良かった。でも状況は何も変わっていない。別人とされた遺体は一体誰なのか。わからないにしても、銃で撃たれた跡があるというのなら、「彼」も犠牲者に変わりない。きっと家族や親族もいるに違いない。冥福を祈りたい。
香田さんの事は、当初メディアは、まるで観光目的で行ってつかまったというようなニュアンスで報道していた。その影響だろうが「どうしようもないヤツ」という印象が広まっているようだ。確かに一報だけ見れば、あんな危険な場所に行くなんて何考えているんだ、と誰だって思うだろう。4月の事件の時よりもはるかに状況は悪化しているのは、メディアを見るまでもなくわかる。
しかし、このような見方に対して私はかなり違和感を持っていた。4月の事件を引き合いに出して考えれば、「まるで何も考えずに行った」ような印象を与える報道は、事件の責任を当事者個人にすべて押しつけてしまうように見えたからだ。
どうやらそうではなさそうな報道がすこしばかり出てきはじめているようだ。
たとえば10月30日付東京新聞夕刊から。
戦争体感したい・・・言い残し 四ノ宮さん「真実を見に行った若者」
「将来に可能性を秘めた若者だった。本当なら残念の一語につきる」?。香田証生さん(二四)と二十日夕方までヨルダン・アンマン市内のホテルで過ごした映画監督の四ノ宮浩さん(四六)は三十日早朝、香田さんと特徴の一致する遺体が見つかったとの情報を知り、厳しい表情で心境を語った。
四ノ宮さんによると、イラク入りを目指していた香田さんと別れたのは二十日午後六時すぎ、滞在していたクリフ・ホテルに近いバス停だった。「やはり戦争を体で体験しないと平和は語れないですよね」。そう言い残して香田さんはイラクに向かった。冒険心と同時に、不安ものぞかせるような複雑な表情にみえたという。
「非常に好奇心旺盛な若者だった。たくさんのイラク人がなぜ殺されなくてはいけないのか。なぜ一般のイラク人までが米軍に銃を向ける状況になっているのか。そうしたことに興味を持っているようだった。それを確かめるためにイラクに行ったのだと思う」と四ノ宮さん。「自分に課題を課し、それを乗り越えようとしているような決意も見えた」という。
四ノ宮さんは「彼は今、まるでただの観光旅行をしていたように言われているが断じて違う。戦争の真実を見ようとした勇敢な若者だということを知ってほしい。真実を見に行った、尊敬できる日本人だ」と話す。
一方で「あの時、イラク入りを強引にでも留めていればよかったという悔いも残る」と声を落とした。
また、Academia e-Network Projectの記事を見ていただくとわかるが、毎日新聞や西日本新聞でも、香田さんのひととなりを伝える記事が載っているようだ。
これらの記事から、香田さんが、イラクがただの観光旅行で行けるような情勢ではないことを承知していることが推測できる。さまざまな問題意識をもっていて、それを確認するためにどうしてもイラクに行く必要があったと考えていたように、私は思うのだがどうだろうか。
確かに、情勢判断が甘かったかもしれない。ミスがあったかもしれない。その点は、生還した後にきちんと総括をすればよい話だ。「見殺し」にする理由にはならない。
私は、香田さんが「馬鹿なヤツ」だとは思えないし、思わない。
まだ情勢は何も変わっていない。香田さんの生還を心から望む。(無論、拘束されている全ての人質の方に対しても同じ思いだ。)
自分探しの旅がですか。そうですか。
彼が死んだのは悲しいけど、妙な美化は止めた方が良いと思いますヨ。
moonyさん、こんにちは。
本当に残念なことでした。
今のマスコミの状況見れば「安っぽい自分探しの旅」と誤解されるのも当然のことでしょう。
仮にきちんと報道されても、そう曲解したい人は沢山いますし。
少なくとも彼の勇敢さはメルアドさえ表明できない人間とは天と地ほどの差があるということです。
他人事と思っているうちが花です。
はじめまして。
さきほどトラックバックさせていただきました。私も初期報道で誤解した口ですので、恥ずかしい思いをしています。
抑制しているつもりでも、他人を見下す気持ちに囚われてしまうのですね。香田さんの言動については、ほんのわずかな情報の断片にしか触れていないのに。彼の行動の選択に議論の余地があったとしても、戦争の真実に迫ろうとした、若い志にまで泥を塗るのはいかがなものでしょうか。
「自分探しの旅」だなんて、7月以降家族と連絡を絶ってから、誰が彼からそんなことを聞いたのでしょう?オリジナルも確認できない伝聞情報で、みんな偉そうな論評しているように思います。
「戦争の真実を見ようとした勇敢な若者」も「安っぽい自分探しの旅」も、憶測による評価という意味では同じ。
現時点で確実な真実は、香田氏がイラクで何者かに殺害されたことだけ。
アンマンで香田氏のイラク行きを無謀だと引き止めようとしたと言う人がマスコミに出ていますが、これは信頼に足りるんでしょうかね。
PPFVさん、コメントありがとうございます。
自発的行動に「自分探し」の要素が加わるのは当然のことです。未熟なところがあったかもしれませんが、自分の思いを行動に移した彼を尊敬こそすれ蔑むつもりは全くありません。生還していれば貴重な体験と情報を持ってきてくれたはずです。つくづく殺されたことがうらめしい。こんな状況を作り出したのは誰か、と問いつづけなければいけないと思っています。
主義者Y さん、はじめまして。TBありがとうございます。
私も最初は「なに馬鹿なことを」と思いました。でもそういう結論で済ますには何かが引っかかっていました。それで、いろいろ報道を見て考えてみての話なので、私の考えも推論に過ぎません。でも、他者の行為をわずかな情報で判断することの危険性を改めて感じた次第です。「安易な旅」「自分探し」などというのは、「印象」でしかないですしね。その「印象」で他者を批判するとどういうことになるか・・・気をつけたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
あと、ほげらった・ばけらった両氏のコメントを見て考えたことは、長くなってしまったのでエントリーにしました。次のエントリーを参照ください。
TBありがとうございました。
ただバカなだけの人間や、ただ素晴らしいだけの人間なんているわけはないですから、香田さんについてバランスの取れた発言が出てきたことは、ごく当然のことであって、とても喜ばしいことだと思います。
私のスタンスとしては、「彼はバカではなくて素晴らしい人だった」とするよりも、「誰にだってバカなところはあるよ」とするほうが、つまり、自分の中にも香田さんのようなところがあるはずだという視点を提供するほうが好みなので、愛情を込めて彼をバカと呼んでいる自分のエントリに悔いはありません。
moonyさんのこれと合わせて読んでいただくとより嬉しいので、こちらからもTB送らせていただきますね。
こんにちわ、私は以前仕事の関係でイラクに滞在していたものです。戦争の真実を知る、それを世界に届ける、日本に届ける、その経験を自身の糧にする。その精神は正しいでしょう。ですがあのような宗教の国に半袖半ズボンで行ってしまう事は無謀です。それに現地の日本人やその他外国人は、要人でなくても多額の報酬を払って現地のボディガードをつけることは常識なのです。勇敢かどうか、あの国に行ったことのある人ならわかるはず。
佐々木さん、コメントありがとうございます。
おっしゃること、よくわかります。今のイラクに行くには、相当の準備と対策が必要になることは承知しているつもりです(私はイラクに行ったことはないので、具体的にどうすればよいかははっきり分かりませんが)。
ですので、やはり「技術としての旅行」という観点から適切な検証・批判は行われるべきと考えております(このことは、次のエントリーのコメントにも書きました)。断片的に流される報道を見るかぎりにおいても、かの地についての情勢認識と準備がやっぱり足りなかったのかと思います。この結果として、とても残念ですが「自らの死」を持って「自己の行為の結果としての責任」を、香田さんは引き受けたと思っています。
今回の事件を考えるに、佐々木さんのように、本人の思いと、その具体化のための行為をきちんと切り分けて検証・批判する姿勢がとても大事かと思っています。
それをごちゃまぜにして、結局人格を貶めるような批判を多く目にしていたので、あえてカウンターの意味をこめて、このエントリーを書いたつもりです。
ご意見いただき感謝しております。ありがとうございました。
今回の事件がかなりショックで、香田さんがなぜこんな目にあわなければいけないのか?納得がいかなくて・・・悲しくて苦しくて、でもやっぱり真実を知りたくて情報を追っていたらここにたどりつきました。正直ネットでの心ない書き込み等をみるにつけ胸がしめつけられるような不快感を覚えていてつらかったです。顔が見えなければ何を言っても許されるのか?という腹立ちさえ抱きました。同時に恐ろしい想念をもった人間がふだんは普通の人間に見えていることが恐ろしくさえ感じました。でも、ここへきてやっぱり自分の意思が大切なんだと思いました。いろいろ情報に惑わされることなく、私と同じ思いの人もいるんだと信じることにしました。香田さんのイラクへいった動機がいいかげんなものでないということがここへきて確信することができただけでも自分の中では少し救われた気がします。そうであっただけに彼の命があんな形で奪われてしまったことが無念でたまりません。絶対に許せない。。。でも、彼の死はすごくつらいことだけど彼の死を無駄にしない為にも忘れたくてもけっして忘れてはいけない・・・この現実は危険なシグナルであるような気がしてなりません。香田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。そしてご家族の方にも一日も早く心を癒して頂けることを願わずにはいられません。なんにも力になれないのが残念でならないのですが、一日も早く平和になることをただただ祈るばかりです。いつになったら平和が訪れるんだろう。そのために自分は何をしたらいいんだろう。真剣に考えなければいけないと思いました。
本人がどんなに高尚な意思を持っていると自負しても、他人に多大な迷惑をかけることは理解して思いとどまるべき。無軌道な好奇心と無謀な「勇敢さ」を持った独善的な人間が続々とイラクに行ったりしたらどんな混乱を招くか、想像できないというのがおかしい。「自分だけは特別だ」などと思い上がってはいけないと思う。
勇敢と無謀をはき違えてるいと思います。
胸に十字架のプリントの入ったTシャツ着て
イラクに堂々と入国する神経がわかりません。
知恵と勇気を振り絞って、それでも勝算があるかわからない戦いに挑むのが勇敢といえることでしょう。
たとえ、彼が生きてかえってこれてもただ運がいいだけで勇敢とはとてもいえませんよ?
貴方の文章を見る限りはもし、大勢の人が彼は勇敢だと称えていたら、逆に彼のことを批判してたのではないでしょうか?
要は大勢の人の反対意見を言いたいだけでしょう。しかしながら、多様性も社会の健全と思うのでそうゆう人は居たほうがいいと思いますけどね。ほら、世の中利口な人ばかりだと困まっちゃうでしょ?バカな人も居ないと困ります。
香田さんの行動、思想、今回の動機など一部の報道を頼りに、また、自分の推測のみを展開して何かを語ることはしません。
ただ人としての感情からくるものとしては、香田さん本人への、その残虐な殺害方法、ネットを使っての(拘留、殺害の様子を公開する)人権侵害、遺族への衷心から、私は胸の痛む出来事であったと認識します。
この事件についてさまざま意見はあるようですが、個人的な見解としては香田さんの行動を責めたり擁護したりとは違う視点で見ています。
今回始めて同じ年代の(すぐ身近にいてもおかしくない、特別な身分もない)日本人が渦中のイラクにおいて、かような扱いを受けた。
その衝撃が強かったためか、いままでかなり無関心でいた中東情勢についてひどく興味を持たされ、
今回の出来事の後、中東の歴史、アラブの思想、世界宗教イスラムのこと、フセインの行ったこと、パレスチナとイスラエルの経緯、なぜテロが起きているのか、アメリカにとっての中東とは、自衛隊派遣の意義などなど、勉強して一考する機会を作ることができ、自分にとってはとても大きな得をしたと思っています。
いままでが無関心すぎたのでしょうか、なぜこんなことも知らなかったのか、恥ずかしいことです。
今回の事件についての報道、風聞が伝わる頻度は、新潟の震災と重なり非常に少なかったと思うのですが、「昨日のニュース」のごとく日常に埋めて過ぎ去ってしまうことは避けれたのでよかったと思っています。
事件を募金に利用したり、平和運動の御輿にしたり、「首チョンパ」と日々の話題のネタにしたり、
そういう軽率な行動や思いを持たずに真摯に受け止められたことは私自身にとって幸いでした。
イラク問題に関して、日本人はあまり関心を払ってこなかったように思っています。それが邦人が拘束されたり犠牲になったりすると一斉に騒ぐ。関心を持っていないと言いながら、なにかあると首を突っ込んできて好きなことを言い散らかす。頼まれもしないのに勝手に誰かの代理になって迷惑だと騒ぐし、常識のつもりで主観的な決めつけをして非難する。そんなんじゃ、この事件やイラク情勢のことなどちゃんと考えられないだろうなあ、と思うのです。自分と違う意見の持ち主をただ馬鹿にするだけの言い分なぞ、まさに「考えられない」ことを体現してますね。まあ、私は単に「他者を否定する人間」が嫌いなだけかもしれませんが。
うまくは言えませんが、「どうしてなんだろう」「なぜそうしたのだろう」というように突き詰めて考えることをあまりしなくなっていることに、今の日本社会の問題の根っこのひとつがあるのでは、とずーっと感じていますので、悲しい事件ではありますが、これをきっかけに、事件やそれに関連することに関心を持つことは、いまとても大事なんだろうと思うのです。
コメントありがとうございました。
香田さんが何故イラクに行ったのかを考えるよりも、何故今回のような事件が起こったのか、その背景には何があるのかを考えた方が建設的ではないでしょうか?
彼を非難するのは簡単です。しかし、もう彼はこの世にいません。死者に対し悪く言うのはどうかと思いますよ。
ばけらったさんと同様、彼を美化・英雄視するのはおおいに疑問。「報道にウソが多い」と彼が言ったのが事実として、だから崇高な目的の旅だった、と断定するのは論理飛躍で恣意性を感じる。報道にウソ・誤りが多いのは、第二次大戦のときも同じで、イラクに行かずとも解かる事。彼への悪質な口撃も問題だが、どうしても彼をムリやり美化したい人がいるようで、非常に不愉快だ。
なにをもって「美化しすぎ」というのか、正直よくわからない。一体どういう立場からの意見なの? 彼が考えたことの何が問題なの?
こんな時期にあのような行動を起こすことが問題? そりゃ確かにそういう面もあるだろう。そこには検証の余地はある。時期を選べ、装備は大丈夫か等々。そういうスタンスなら、そういう風に言ってくれ。「美化しすぎで不愉快」なんて、自身の主観に基づく感想の表明にしかすぎない。「非常に不愉快だ」!
私は、かの地で何が起きているか確かめたいというのが、彼の意識・目的だったと考えているが、もしかしてそういう考えを持つこと自体が問題だというのか? そうならば、そんな人たちと話す余地はない。関心をもって行動をしようということそのものにケチをつけたい人たちと共有する認識は、私にはない。
それにしても、この程度の内容で「美化しすぎ」とは、了見の狭い人間が増えたものだ。カウンター情報の意味ってわかってるの? こんなことを言う人間は、自身ががどういうスタンスで物事を見ているかということを自覚しているのだろうか。
moonyさん、あなたもお気づきのように、彼のその「崇高な目的」がもし仮に真実だとして、その目的と、手段としての彼の実際の行動があまりにも乖離している事を問題にしてるのですよ。その事を検証・反省材料とする必要はないのですか?善意でありさえすれば何をしても良いわけではないでしょう?善意で行動してるだけならテロリストもオウム真理教も同様では?悲惨な事件の再発を防ぐためには、美化や英雄視はむしろ有害と考えます。
それと、彼が平和などの目的で行動した、というのは十分証明済みなのですか?なぜ一つの仮説を当然の前提としてしまうのかが疑問なのですよ。
付け加えるなら、私の意見が主観的で、あなたの意見は客観的と仰る?その区別の基準は何なのでしょう。
そして、彼の目的・思想がどうしてあなただけにわかるのか不思議です。ご両親ですら、彼が拘束されるまではイラク入りを知らなかったそうですよね。肉親以上の深い交流があったのですか?
真実を知りたい、という動機自体が悪いなどとは考えません。手段がマズかった。戦争に疎い今の日本人には腑に落ちないのかもしれないが、戦場に民間人が一人で赴くのは自殺行為でしょう。
自己責任とか、危険地域に行ったから自業自得とか言っている人多いですけど、そういうことは、ご家族が諦めや世間に対し言う言葉で我々第3者が言うことでははないと思いますよ。もっと死者に対する敬意を払う必要があると思うのだが・・・
行動の適否と、人格非難とを混同して捉えないで欲しい。例えば、パイロットが操縦を誤って飛行機が墜落した場合に、そのパイロットの操縦の適切性・是非を論じることは「死者への冒瀆」として避けるべき事なのか?こんな場合でさえ、そのパイロットは良くやった、立派だった、と真実に目を背け、美化して終わらせるのが、一部の日本人の感性・情緒なのかもしれない。しかし本当にそれで良いのか?
香田氏への批判には悪質なものもあると思うが、多くは、彼の人格に対してではなく、彼の行動に向けられたものだろう。そのような批判である限りは特に偏向してるとは言えないのではないか。
私は、単純な同情論・情緒論を展開する方にこそ、ある種の軽薄さと危機意識の欠如を感じる。もし、彼の事件を本当に身近に感じるのならば、彼の行動の不適切だった点を教訓として、悲惨な同種事件の再発を防ごう、という意識は持たないのだろうか?いくら彼を憐れもうが、所詮は他人事・自分は傍観者という「軽さ」・当事者意識の欠如を感じるのだが。
「死者に鞭打つな」との屁理屈を徹底するならば、麻原が死刑となった場合も、その後は、死者として非難も検証も自粛すべきだ、という事になるのだろうか?頭が単純な人が多いのは残念だ。
これまた、たとえが極端だな(笑)
ぽんたさん。
私は、事件が起こった当初、あまりはっきりした情報が出ていない段階で「自己責任」「自業自得」などといいつのる人間が少なくなかったから、カウンターの意味もこめてこのエントリーを上げたのであって、これについて「美化しすぎ」というが、むしろ初めが「貶めすぎ」だと思っているので、自分なりにバランスを取ったつもり。あとは、受け取る人が、それぞれのスタンスから出てきた情報を吟味して考えをまとめればいいでしょう。
目的と手段の乖離を問題にするのなら、初めから余計なことを省いてそのことをストレートに書けばよろしいのです。「美化」などという思い込みから入ってくるから、話がおかしくなる(このことはこのエントリー本文には書いていないが、コメントと補足のエントリーで触れている)。私は、あのような目的を持つこと自体怪しからんという立場は、他者の思想信条の自由を否定することにつながると思っているので、そういう主張ならば噛み合う点は全くありません。
それでぽんたさんは、香田さんがあのような考え(意思・目的)を持つこと自体がおかしいとは思わない、という理解でよろしいのですね。それならそれで結構です。目的を具体化する際にどのような問題があったと考えているのか、事件の検証の一環として行っていけば良いでしょう(ただし、ここでそれをはじめると際限がなくなるので、その話には入りませんのであしからず)。目的をもって行動したということと、手段の妥当性は切り分けて考える必要があるというスタンスが大事であり、手段については今後出てくる情報を含めて検証すればよろしい。これと「目的をもって行動した」ことを評価することは何ら矛盾しないと考えています。
このスタンスに立っていれば、「善意でありさえすれば何をしても」などという考えは普通出てこないと思うのですが。
あと、「なぜ一つの仮説を当然の前提としてしまうのか」という批判は、「非難」している方々にもあてはまりましょう。私にしてみれば「むしろ」と付け加えたいぐらいですが。
また「美化しすぎ」という見解が主観的とは言ったが、それがそのまま私の見解が客観的であることにはならないのは当然のこと。私が思っている「貶めすぎ」だって主観的見解です。一方が主観なら他方は客観なのですか? そんな論理は無意味なのは分かりますよね。どんなに冷静に考えたって主観は入ります。大事なのは、それぞれがどういうスタンスに立っているか、です。
だからぽんたさんは「真実を知りたい、という動機自体が悪いなどとは考えません。手段がマズかった。」というスタンスから入ることでいいのではありませんか。どのように手段がまずかったのか、いろいろな材料を集めて具体的に検証していくスタンスからはずれなければいいのではないでしょうか。
書き込みしているうちに新しい書き込みが・・・まあ、おおむね趣旨を変える必要はなさそうですね。
せい2さん、コメントありがとうございます。
>何故今回のような事件が起こったのか、その背景には何があるのかを考えた方が建設的
私もそのように考えていますが、話が大きく広がるので、うまく考えを表現できないでいる状態です(泣)。
この事件を香田さん一人の問題に閉じ込めると、事件の背景がかすんでしまうと思うので、これを見失わないようにしていたいですね。
ありがとうございました。よろしくお願いします。
moonyさん、ありがとうございます。「主観」云々はあなたが先に仰った事ですが、あなたと論争することが本意なわけではありません。
私が「美化」と表現したのは、彼の内心を実際には知らないのに、恣意的な解釈をする方もいる点を言っております。それが肯定的であれ否定的であれ、です。そして、少なくとも、外部に現れた彼の行動については、ある程度明らかとなっていますが、それについては、方法論として不適切であろう、と申上げているわけです。
議論はテレビの中のジャーナリストや評論家で十分です。
何でも言うことは簡単です。
行動できるのならどんどん発言して日本を、世界をどんどん変えていくよう努力していったらいい。
ただただ家族の方がきのどくでなりません。
ご冥福をお祈りします。
今回の香田氏の目的が何だったのか、安易な興味本位的なものだったのか、或いは崇高な(これも基準が曖昧ですが)目的が有ったのか、正確な事は誰にも解らない事です。ただ私を含め一般の方々が普通に思う事は、もし彼が崇高な目的を持ってイラクに行ったのにしては現地の知識も身を守るスキルも余りにも無さ過ぎたと感じているのだと思います。例えば山を登るにしても、これから登る山の勉強をしそれを元に準備し、慎重にも慎重を重ねてから行動を起こします。もしそれを怠って運悪く遭難しても「山を舐めている。」と同情の声の前にやはりその不備を責められ、軽はずみな行動と非難されてしまうと思います。もちろん彼の目的の真相は解りませんが、多くの方はその辺の事情から彼の目的を想像してしまっているのでは無いでしょうか?。ただ、例え彼がどんな動機でイラクに行ったとしても殺される事は全く持って理不尽な事で本当に無念だったの思います。そして亡くなってしまった今はただただご冥福をお祈るだけです。
なんかmoonyさんの言ってること支離滅裂になってるね。反論するのに必死で最初に投稿したのと言ってることが違ってきてるじゃん。
そうなんですか。はあ。
首相が無知な言動でその死を早められた証生氏、自分の言葉で一国の首相として発言してほしかった。
明るく陽気な九州男児 福岡県民、余りにもあの場所にふさわしくい無い状況を目にした時、
即座に命の重みがのしかかって 重苦しい目まいが何日も続いた。
今では、ヤンチャでかわいい弟を亡くした風で・・・、無念で辛くて たまらない・・。
誰しも若い時はみんな いろんな失敗はつきものです。
生きて帰ってきていたら皆で殴り飛ばせばいい!と思いましたが 今となってはそれが出来ない!
いとしいひと・・・。
非難されて逝ったイエスキリストの影をを思い出します。
一人 さみしく逝った 香田証生氏のご冥福を心からお祈りいたします。
勘違いしてはならないのですが、何よりも、誰よりも、一番許せないのはテロリストですよ。
どのような経緯でテロにならなければいけなかったとか、これこれこうゆう理由でテロにならざらえなかったとか、まっったく関係ありません。
テロリストに関しては誰の責任、彼らにも言い分があるとかそうゆうのは一切許しません。怒らなきゃいけないとこはそこでしょう。
ご家族の方には本当に心中余りあることですが、改めてお悔やみ申し上げたいです。
察するに抜けてたね
どうしても無能無知な首相が香田氏を殺したという感じが心の中から取れません。もし、小泉首相が香田氏のために一部でも自衛隊撤退をすると表明していたら まだ斬首はのがれた気がしてなりません。香田氏を助けらていたとしたら首相の株が上がったといううぐらい正念場だったと思います。香田氏が生きて帰っていたらこれからの日本が明るい方向になれたと思います。首相の判断は大きなミスだと思いこの件以来TVで顔見るのも嫌な人間になりました。政治に国民を利用した小泉反対!!!香田氏がかわいそうでたまりません!!!一人 さみしく逝った 香田証生氏のご冥福を
なんでイラクがあのような状況になってしまったかのについて考えることをしないと、香田氏個人の問題に矮小化されてしまうんだなと強く思っています。
イラクを混乱させた責任の一端は、日本国政府と、その政府を支持する日本人にもあります(根拠なくイラクに戦争を仕掛けたアメリカを支持したことにおいて)。理由も大義もないのに国中を破壊し市民を大量に殺害しているアメリカは、まさに「真性のテロリスト」と呼んでさしつかえないでしょう。
そうしてイラクをめちゃくちゃにしておいて、香田氏を殺害したような外国人テログループとされる連中を呼び込むような状況を作り出しているアメリカ。アメリカは、自分たちを「テロリスト」と認識させないように、別の「テロリスト」を呼び込んでいるようにも見えるわけです。
もちろん、どのような理由であれ、他者を殺害することが正当化されるとは思いません。よって香田氏を殺したグループは糾弾されなければなりません。しかし、そういうグループを跋扈させるような状況を作り出したアメリカ(および有志連合諸国、もちろん日本も)の責任はそれ以上に糾弾・非難されなければなりません。殺されている人々は香田氏だけではないのですから。直接の下手人を非難するだけでは全くもって足りないだけでなく、怒りをむけるべき矛先を誤らせる可能性もあるわけです。実際、小泉政権の事件への対応について世論調査での支持は高かったように、すでに「怒りの矛先が誤っている」状況が生まれていますしね。
香田氏の行動をあれこれ言うのは簡単です。しかしそれだけに留まるなら何も見えてこない。香田氏は、イラクで何が起きているのか見ようとした。無念にも殺害されてしまいましたが、目的の実現のための手段に何らかのミスがあったとしても、イラクを実際に見ようとしたこと自体はなんら非難されるものではない。もっと言えば、現在のイラクに行こうとしたこと自体非難にあたらないと思うのです。
この事件が何を意味しているのかを日本人はもっと考えねばいけないのですが、それを香田氏個人の問題としか捉えられない限り、何も見えてはこない。見ているつもりで何も見ていないに等しいことになる。そんな狭い視点からいかに脱却するかが、いま問われているはずですが。
コメントありがとうございました。
あなたが最初に香田さん個人について全面的に取り上げたのですよ?
「香田氏個人の問題に矮小化」
ではなくて貴方が勝手に話を広げてるんです。
イラク、アメリカの善悪を問題にしたら先の湾岸戦争、いやさらにイラン、イラク戦争まで掘り下げて遡らなきゃいけませんよ?もちろん日本含めて。
香田さんの問題ですら、うまくまとめきれてない貴方に戦争や日本政府の話まで広げて収集つくとは思えません。
しかも前にテロリストについて、どんな理由があろうとも・・・云々についてまでわざわざ前に言ってますよ?
テロリストを作る状況を作るなってバカな事を言わないようにわざわざ付け加えたんですけどね。まんまと言ってますね。
戦争もテロリストも無くなることがないこの状況で非現実的なこといっても始まりませんよ
テロリストは戦争なんかよりもはるかに重罪だと思ってますよ。
戦争がなければテロリストも存在しないとか言わないでくださいね。
あともう少し要点絞ったほうがいいですよ。
香田さんについて話たければ簡潔に他の問題に触れてください。
無限ループ作るだけですから。
あと首相云々については自衛隊派遣の時点で貴方がスレッド立てて猛反対してれば説得力ありますが、事が起こってしまってから責任追及するのっておかしいですよ?
こうゆう問題も起こるのは覚悟の上でイラクにいる日本人は残らず撤退させたのですから。
あっ、最後に。。あなたが長々と投稿したのでこちらも長くなってしまったのですけど今度書く時は香田さんに絞ってくださいね。
書き込むのは僕や貴方だけではないので
みんなが貴方についてレスするととんでもなく長くなってしまいますよ?
うまくまとめるの大変でしょうけど頑張ってください。
簡潔にまとめると、誰がどう考えても殺される
戦場に旅行に行き(旅行と見て問題ないですよね)殺されてしまってから、誰かの責任を追及するのは少し違うような気がします。
責任を香田さんや誰のせいにするのはここらへんで止めたほうが効率的に話せるのでは?
このスレッドは最初からみんな感情的ですよ?
アンガスさんのご意見に同意します。moonyさんの主張は、整理されていない上に、内容に独善的な印象を受けます。
相変わらず香田氏について1つの仮説を当然の前提とされている点も強引で非常に不思議です。「真実を見ようとする」事を賞賛しつつ、あなた自身は真実を軽視されるのですか?
また、香田氏への批判は、善悪を問題にしているのではない事をお気づき下さい。善であれば安全になるわけではありません。どんな目的でも、ああいう行動は危険です。その点ははっきりさせないといけません。同種事件の再発を防ぐためです。
さらに、「戦争の真実を見る」事をあなたは善と見做しているようですが、危険性の観点からするなら、そのような動機自体が、非常識極まりないものです。狂気と言ってもいい。近代以降の戦争において、軍の許可を受けたカメラマンら以外の民間人が、そのような目的で戦場入りした、という例を、私は他では知りません。彼の行動は世界的に見ても極めて特殊ですよ。それを賞賛するのは、単なる平和ボケした無知か、あるいは、イデオロギー的理由があるのか、と思えます。彼を賞賛して、彼を真似る人物が現れても、あなたは責任をとれるのですか?
なお、正義とか善悪の二分論的思考は不毛と思います。アメリカ・フセイン政権・テロリスト(ついでにオウム真理教も)も皆それぞれ自分が正しいと信じているし、そもそも、善悪を区別する客観的・絶対的な基準など存在しないからです。
気づいているかどうかわかりませんが、前提としている情勢認識に大きな差があるから、話が通じないのでしょうな。どうしてもあの事件は、あの事件だけで切り離して考えるようにしておきたいようですね。
そういう認識の違いを自覚しないで、バカとかボケとか無知とか責任を追及するとか好き勝手に無責任に言う人たちとは、いつまでも話が通じないように思います。
まあここらで、これまでエントリーとコメントで述べてきた主旨を簡潔に整理しておきましょう。
目的と手段の評価は切り離して考えるべきである。それをごちゃまぜにして香田氏を批判するのは、目的を持つこと自体を非難すると同義であり、思想統制につながる重大な問題を含んでいるので私は許容できない。(すでにアンガス、ぽんた両氏の発言にはその傾向が現れている)。また、問題を香田氏個人の問題として押し込めてしまい、この事件が持つ意味を考える機会を奪ってしまう。現在のイラク情勢を混乱させた責任の一端を持つ日本人は、そういうスタンスをとることはすでに許されない。
批判すべき点を切り分けないで香田氏を批判するのは、それだけですでに強引かつ独善的であります。「彼の行動は世界的に見ても極めて特殊」などと根拠も示さず決めつけているのがその典型でしょう。評価していることを「善と見做して」というところなど、それの見方自体がすでに「善悪」二元論にはまり込んでいるのに気づかないのでしょうか。
「自衛隊派遣の時点で貴方がスレッド立てて猛反対していれば」って言うのには、過去のエントリーを読んでくださいとしか言いません。これでは、ろくに読みもしないで思いこみで非難のための非難をしていると言われても仕方ないですよ。
あとアンガスさん、あなたこそ米英の責任問題に触れたからって勝手に話を広げないでください。今回のイラク戦争で、いわゆる「テロリスト」がイラク国内を跋扈する状況を作り出した責任について触れているのであって、戦争一般や「テロリスト」そのものについて触れているわけではありません。開戦前から、戦争をしたらイラクに外国から「テロリスト」が流入する危険性を指摘されていた(エジプトの大統領か首相かが言っていた)にもかかわらず、米英は戦争を始め、結果として指摘の通りになっているわけですから。
戦争があるから「テロ」がなどと一般論的に論じるわけがないでしょう。そんなことはどこにも書いていませんが。ちゃんと眼を見開いて読んでください。
「香田氏個人の問題に矮小化」うんぬんもそうです。どうしても香田氏を批判しなきゃいけないと思いこんでいるように見えたからですから、そういったのです。私はずっと、批判すべきところはする、評価するところは評価する。それが大事といってきました。なのに、そう言うと「美化」「独善」と来る。これじゃ、どうしても「評価」しちゃいけないと思っているだろうな、としか受け取れません。
どういうふうに私の文を読んでいるかは知りませんが、思いこみは間違いの元です。
「前提としている情勢認識に大きな差があるから」
あなたの一番最初に投稿した文章をもう一回よく読んでから、前提としてる情勢認識をよくまとめてもう一度自分が何を主張したいのか言ってください。
あなた水掛け論が趣味ですか?
感情まるだしで投稿されても困ります(笑)
あなたはどうやら自分が指摘されたことを相手に返すのが好きみたいですね(笑
あの?ほんとうにちゃんと読んでくれています? ただ単なる印象だけでごちゃごちゃ言われても困るんですが。。。。。
ちゃんと読んだうえで言ってますよ?
一番新しいあなたの文章見た限り
また無限にループするだけですよ?
あなたは言われたことに感情的に反論してるだけってことに気づいてますか?あなたが一番感情的になってるのきづかない限り話はまとまりませんよ?
ではなにをどうちゃんと読んだのか示してほしいものです。
あいまいにいろいろ言われても困ります。あなたの問いかけは答えようのないものばかりですし。聞きたいことがあるならちゃんとはっきりさせてもらいたいです。
「前提としている情勢認識に大きな差があるから」
あなたの一番最初に投稿した文章をもう一回よく読んでから、前提としてる情勢認識をよくまとめてもう一度自分が何を主張したいのか言ってください。
あなた水掛け論が趣味ですか?
感情まるだしで投稿されても困ります(笑)
聞きたいことは言ってるんですけどね
コピペで十分でしょ
反論するのではなくてもう一度まとめろってことですよ。みんなもう支離滅裂でわけわかんなくなってると思いますよ(笑)
香田証生氏の死は無駄にしないように・・・、悲しすぎて言葉が詰まります。
政府は冷酷にもあまり真剣に取り組まなかった。
小泉首相のうわべだけのコメントによく現れていた。
元福田官房長官の息子さんの結婚式に出席している様子は 足取り軽く浮ついていました。
「えーっ!」こんなんで大丈夫なのと母と声を出して驚きました。
そのあげくにブッシュのごとく「テロには屈しない!テロテロテロ・・・!」と言っている様子は血の気の多い若いテロリストたちに早く首を切れのごとく聞こえました・・・、「あーッ!xx 」と思もったのは私だけでしょうか・・・。
書面どおりに「人質救出に全力を尽くす」の言葉も、なぜ香田証生さんの救出と言わないんだろお?とすぐに思いました。
だってテロリストでしょう!香田さん救出と人質救出とでは馬鹿じゃないんだから本当に助けたい人物なのか お荷物な人なのか 首相の言葉尻ですぐ判断してしまうじゃないですか。
小泉首相の息子さんと入れ替えてほしいかったです。
お国を知らずに自衛隊派遣したあげくこの事態は予測できたことでしょう。
香田氏つき世界が注目してたので フランス イタリアの記事に強いものにペコペコし、血を流す弱者に罵声を浴びせる日本人 と在ったようです。死人に鞭打つのは文明人の恥とも・・・。ありました。
アンガスさんもご指摘のように、moonyさんは、意見を交換し合うのではなく、単にご自分の同調者を集めたいだけのように見えます。まずあなた自身の主張が混乱していて、焦点が定まらない。投稿者の文章を理解しているとも思えない。都合の悪い事には答えずに無視する。香田氏の思想をなぜあなただけが知っているのですか?と質問してるでしょ。それに、私は彼の行動の危険性を問題にしてるのですよ。あなたは危険とは思わないのですか?あなた個人の思い込みで反論するのもお止め下さい。危険かどうかは、政治思想とは関係ないですよ。
こんな事は言いたくないですが、あなたの発言内容の空虚さには失望します。論争にすらなっていない。あなたこそ、何が言いたいのか、それこそイラクのように混乱・矛盾があり、わかりにくいです。あなた自身お気づきと思うが。もっと整理して下さい。
勝手な仮定に立って批判なさらないで下さいよ、moonyさん。香田氏について、「戦争の真実を見ようとした勇敢な若者」として問題提起したのはあなたご自身でしょ。
あなた、投げやり・やけっぱちになってませんか?私が言っていない事で私を批判してるし。 疲れもあるのかもしれません。急がず整理した上で書いて下さい。お仕事ご苦労様。
私もいろいろ言っておりますが、すべてリンクしていて必要と思っているから触れてきました。
基本的なスタンスは、目的と手段は分けて評価すべき、ごちゃまぜにして批判することは、問題を個人的なものに押し込めてしまい、見えることも見えなくなってしまうということです。蛇足ですが、他者を否定する目的であればそれはそのものがダメという立場ですが、今回の事件はそれにはあてはまりません。
あと、イラク戦争その他の関連することは、話の流れ上必要と思い触れておりましたが、別のエントリーにすればすっきりしたかもしれません。
僕が思うにはmoonyさんの様に香田氏を擁護する方も又否定する方も香田氏と個人的な付き合いが無い以上、情報源は新聞、TVニュースなどマスメディアからの同じ情報でしか無いと思います。だとしたらmoonyさんが香田氏を強く擁護する裏づけの出どこは結局のところ香田氏を批判している方と同じ情報を元に判断しているに過ぎず、他の情報の裏づけが無いのなら、後は個々の判断よる主観でしか無い訳で、それならそんなに批判している方に対して強弁を振るわなくても良いのではないかと感じます。むしろ普通の人間の感覚なら香田氏がイラクに入国してからの香田氏の服装や所持金又は行動などを考えただけでとても崇高な目的を持っていたとは考えにくいでしょう。
又moonyさんは「香田氏に目的が有ったのなら例え不備が有ったとしてもイラクを見ようとした行動を非難されることでは無い。」と言っていますが、その論法では余りにも大雑把で危険過ぎるし、又余りにも自分勝手だと思いますよ。
じゅんさんのご意見に激しく同意します。ついでに愚見を述べるならば、行動の危険性と、政治思想とをごちゃ混ぜにされてるのはmoonyさんなのでは?そして、より正確に言えば、私は香田氏を「批判」しているのではなく、彼のような行動は「危険だ」と申しあげているのです。人格非難と混同なさらないように。こういう事件が起きて欲しくないなら、「こういう行動は危険だ。絶対するな!」と強く訴える必要があると思います。そこを無視して、擁護や賞賛で終わらせるのでは、何の反省・教訓も生まれない。危険性に目を背ける方こそ、人命軽視と思われます。実際、日本人には、危険に無知・非常識すぎる人が多いように感じます。そういう点にもっと配慮して頂きたい。
さっき述べたように香田氏がイラクに行った時の彼の準備等から考えるに彼に崇高な目的が有ったとは私には残念ながら考え難いです。ただし、だからと言って香田氏が拉致され殺害される事とは全く次元の違う事で、到底承服が出来るものでは無い事は当たり前です。若さ故の素晴らしさが有ると同時に若さ故の至らなさは誰でも経験がある事で、今回の香田氏の若さ故の至らなさが彼の死に値する筈は無く、彼の無念さ言葉では言い尽くせないと思います。彼が最後に本当は言いたかったであろう「自衛隊の撤退。」を言葉には表現せず、あえて「日本に帰りたい。」とだけ語った事は真似の出来る事では有りません。彼の強さ人間性を正に表した態度だと思っています。
「実際、日本人には、危険に無知・非常識すぎる人が多いように感じます」
我が国に未だ存在する。殺人テロ集団のトップの人のファンクラブまで作っちゃってましたからね。
今回の事件とは関係なしに個人的な思いこみとして私も共感しました。関係ないことでレスしてすいません。
香田氏の行為がどのようであったかは、検証すべきことだと考えてます。ただ、報道の範囲でも、イラクが危険であることは承知しているだろうと推察される情報はありますし、実際そこに行くとなれば相応の覚悟がなければ実行するなどできないとも思うのです。残念ながら、やはり足りない事がいろいろあったのでしょう。行くのをやめる選択があったことも含め、今回の事件に至る経過を検証する必要はあります。そうでなければ、反省も教訓も残せない。この点はいっしょだと思います。
そのうえで、なぜ彼がイラクへ行くことを考えたのか、その意味もやはり考えなければいけないことだと思うのです。ただの興味本位ならいざしらず、何らかの問題意識・関心をもって行っただろうことはこれまでの報道の範囲でも分かることです(報道内容を信頼すれば、の条件つきですが)。それをどう受け止めるかは、個人の主観の問題に入りますので、このコメントでは触れませんが、私は問題意識があったと受け止めました。その一つの情報として、このエントリーで東京新聞の記事を紹介しました。「危険なイラクに行く」こと自体を非難して香田氏自身を貶めるような言い分が多かったことに対しても、ちがうんじゃないのという意味で書きました。
このような事件が起きてほしくない。私もそう思っています。かの地が危険だという認識は当然ちゃんと持つ必要があります。そして同時に、今のイラクで何が起きているのかちゃんと知りたいという思いも私にはあります。もともと日本人には友好的であったはずの国で、なぜあのような事件に巻き込まれたのか。この点を抜きにして、今回の事件のことは考えられないと思っています。
目的と手段(行為)との関係では、やはり切り分けて評価しなければいけないと思います。目的を持つこと自体を否定することにつながると思うからです。もちろん、いくつかのコメントの中で補足しましたが、「他者を否定するような目的」(殺人、拘束、強奪等)は、目的そのものが許されないものであることは当然です。香田氏の目的は少なくとも他者を否定するものではない。この点は擁護すべきものでありましょう。「今のイラクに行くのは大変危険だ」というメッセージを発することは必要ですが、「今のイラクに行くなどという考えを持つのが怪しからん」という意見は許容できない、ということです。
以下は、情勢認識も兼ねた私見です。
どうしてそうなったのかという経過はここでは触れませんが、日本人一般は危険性に対する認識を深めなければいけない状況にあると思っています。なにせ国家としては、イラクでアメリカに付き従ったこと(自衛隊派遣)で占領者と見なされるようになってしまったわけですから。イラクに限らず、どこにいても日本人が「テロ」のターゲットになってしまったことを象徴的に示したのが、4月の人質事件から今回までの一連の事件だと見ています。
だとしたら、そのような危険性にはどのように対処するか。私は、いつ起こるか分からないテロへの防御策を講じるよりも、テロの原因を明らかにしてそれを除去するほうが有効だと考えています(現実問題としてテロ防御対策をするなとはもちろん言いません。原因究明とその除去に重きを置くべきということです。少なくとも今回のイラク戦争がらみでは不可能ではないと思いますがね)。根拠のない戦争を一も二もなく支持し、そこに事実上の「軍隊」まで送っているのですから、ある意味原因はかなり明らかとも思いますが、この点はこれ以上触れると話が拡散するのでここいらでやめておきます。
単に治安の悪いところに行って捕まって殺された、だけでは済まないのが今回の事件ではないでしょうか。日本の政治の選択として、米英が一方的に起こしたイラク戦争を支持し自衛隊まで送ったことと事件との関係は、有る可能性が高いと見ています。犯人グループがどのような連中にしろ、「イラクからの自衛隊撤退」が要求となるのは、日本の政治の選択と事件との関係があることを示す有力な証拠でしょう。「復興支援だ」と言っても通じなかった。少なくともなぜ通じなかったかは、政府も日本人も真剣に考えるべきでしょう。
香田氏の事件を個人の問題としてしか捉えないと、事件の意味どころか現実のテロ対策においても間違いを犯してしまう可能性があると思っています。
毎度毎度、長くてすみません。
しばらく新しいエントリーがないなあ・・と思っていたら、すごいバトルが展開していたのですね。気がつきませんでした(汗)
私なぞは「あいつ、いい奴だったのかもしれないなあ」と思いたがる口なので、香田さんの事件は不十分な情報しかないけど、moonyさんの提起に心動かされました。
人の愚かなところを突っつくよりも、(幻想と笑われようようとも)人の美点に想像力を伸ばすほうが未来を豊かにすると思うからです。「主観的」だからあやふやでアテにならない、「客観的」な事実が証明されなければコメントしてはならない、というわけではないでしょう。
ただ、真剣な志にはそれを達成するための手段が伴うべき、その手段を練成させる努力を怠ってはならない、とは思います。そのための「技術論」は、どこかで整理しておかねばならないでしょう。
思想と戦争の恐ろしさを、私たちももっと感得する必要があります。
今回の議論と脱線しますが、主観的な思いを述べるのが悪いのでは無く、又「主観的な事だからあやふやでアテにならない。」と言っている訳ではないのです。問題は、今回の様に各人の主観的な思いを形成する裏づけとなるべきマスメディア等からの情報の量が乏しい場合又その乏しい情報自体も「?であろう。」とか「?と思われる。」とか正確な裏づけが乏しく、信憑性に欠けるまさに「主観」での情報が多い場合、その僅かで裏を取れていない不確かな情報を元に断定的にも近い主観をのべたところで、それは空虚な事で余り意味が無いのではないかと思った訳です。つまり不確かな情報を元に「香田氏の思い。」を想像するよりも、より確かな香田氏がイラクに入るまでの彼の動き又イラクに入ってからの彼の備えや動き、服装、所持金等、彼の一端を捉える表面的な事でしか無いが、まだ信憑性がある事実から今回の香田氏のイラクでの目的「彼の思い。」を計った方が間違いが少ないと思ったわけです。
このエントリーは、事件直後の当事者やご家族へのバッシングや誹謗中傷に対して、人格まで貶めるような言い分は違うんじゃないのという思いで書いたので、多分に主観が入っているのは自覚しています。ただエントリーを書いた時点でも、当初伝えられた報道とは違う内容の報道も少しずつ出てきていたので、カウンターの意味も込めたつもりです。
現時点では、事件の情報は発生当時より不十分ながら増えています。いまや一般人が「彼の思い」にも事件の真相に迫ることもほぼ不可能となってしまいましたが、それでも今後もこの事件や関連する事柄について考えていく必要はあると思うし、増えた情報はその材料となりうると考えています。
コメントありがとうございました。
もう何言っても無駄やね。まとめられませんよこの人じゃ。
もし香田氏が日本に無事生還を果たしていれば周囲から多少の批判の声は上がったでしょうが、それもこれも生還をしていればの話で、残念にも亡くなってしまった今、香田氏自身や香田氏のご家族への誹謗中傷等は断じて許される事では無いと私も思います。
香田氏はなぜ「現在のイラク」にそんなに行きたかったのか。この点がどうしても私は気になっていました。普通ならどう考えても無謀としか見えない行動です。しかし止められても、結局イラクに行った。よほどの関心・動機がなければこのような危険を顧みない行動は出来ないでしょう。その点で、危険を顧みず行動を起こした彼の意志の強さは、とてもまねできません。その意思の強さは尊敬に価すると思ったわけです。
だから、そうまでしてイラクへ行こうとした強い動機とは何か、この点が余計に気になっていました。「なぜ現在のイラクなのか」。私の関心の重点はここにありました。そうしていろいろニュースを追いかけていたら、取り上げた記事を始め彼の人となりを伝える記事がいくつかあった。それらを読んで「単なる馬鹿」とは思えないと感じました。
少ない情報でどうしてそこまで考えられるかという点について。危険だという認識があり、かつ周囲から止めるように言われる、それを振り切って行くという行為は、相当に覚悟がなければできるものではありません。一般的にそう言っていいかと思います。今回の件について私の認識にはこれがあります。まあバイアスがかかっていると言うなら、それまでですが。
危険な場所に行くには、彼は必要なノウハウは持ち合わせていなかったのでしょう。少なくとも、行くとしても、態勢が整うまでは行くべきではなかったと思います。彼の具体的な行動から、何が足りなかったのか検証すべきと思っています。
あと、イラク情勢や米英の責任その他の話は、私の考えの中ではかなり強くリンクしていることなので、あまり区別もせず触れていましたが、ここでは私がそういう問題意識を持っているという程度に話をとどめておくべきだったと思います。
以上です。
殺し合いのない世を信じて証明しようとされたのでしょうか。でも最後まで生きていてほしかったです。
今は国をあげてまで堂々と殺し合いが行われているのです。日本はまだ生の方向へはむかっていません。
何がこうさせたのでしょうか?
『いかなる理由があろうと、どこに責任があろうと、異国の地(しかも戦闘地域)で、生命の危険に
さらされ、救済・保護を求める者には、無償かつ無条件であらゆる手段を駆使して、これを救済・保護
することこそが、国際人道法や国際人権法などの国際法の精神であり、国家に課せられた義務です。』
何の手も打たない日本政府の傲慢さを知って過激派が香田さん殺害を決断したと言う噂もある
アメリカ在住の者です。少ないながらもネットや手に入る日本の新聞でこの事件についての情報をできる限り読んできました。私には、米兵として今イラクに行っている日本育ちの友人がいますが、いつも心配で仕方がありません。一度帰国して再びイラクに向かうときに空港まで見送りに行きましたが、これが最後になるかもしれないという断腸の思いで見送りました。本人も、ものすごく精神的にまいっているのがよくわかりました。うまく伝えられませんが、その渦中にいる人たちは本当に必死の思いで生き延びているんだと思います。ふっと思ったことですが、第二次世界大戦の空襲まっただ中の日本に、もしどこかの外国人が「戦争を体験してみたい」と言って旅行にやってきたら・・・?日本人が皆、空襲警報が鳴る度に心臓が止まる思いで防空壕に逃げ込んでいたさなかに、もし半袖半ズボンの「見物人」が来たら・・・? 戦争を体験していない私たちでも、なんとなく想像がつくと思うのですが、みなさんならどう思われるでしょうか?
・・・今回のことについて勉強不足ですので、難しい論議には参加できませんが、そんなことを思ったので書いてみました。
・・・ちなみに、US育ちの日本人の友人は、「イラクで香田さんをかくまった地元の人たちは、自分たちの命をかけて彼を守ってくれたんだよ。見つかったら自分たちも爆撃されるのに。その人たちにご両親はお詫びにいくべきだよ」と言っていました。
国心中
今、目の前のわが子が殺されるとしたら、私は迷わず武器を持ちます。
わが命と代えてもいい、モラルもない、自己責任とかそう言う問題じゃありません。
殺すか殺されるか、戦争は殺し合いです。そういった風格、器の無い日本政府と小泉さんに香田氏は殺されたんです。
自ら戦争の種をまいておいて助ける気はない背を向けた小泉さん。
親ならば、死の恐怖におびえているわが子に背を向けない、遠く離れていても一緒に死んであげようと思う。
香田さんの死から、私の中では小泉さんは首相ではなくなった。
あんな映像みせられたら普通の人間なら自衛隊撤退するでしょう!
一国の首相というものはその個人的性格によって国民の運命を左右する運命共同体の長。
無惨極まりない最大限の憎悪と恥辱にまみれた一日本人青年の死体は、小泉政治 個人的キャラクターの産物でもある。
小泉さんのやりたい放題政治、不快な対象に対しては徹底的にシャットアウトをするという特異性格(母が亡くなった時、葬式に出たいと言った別れた妻の申し出を彼は拒否)は、この社会の虚無がよく表している。
あのブッシュに両手で握手する過剰腰巾着、お粗末小泉失政はあきらか、無能のトップは国民を危機に陥れる。
追伸:いじけた人間の「自己責任論」これはなまくらな世界で生きている生き物の寝言であり、ウダウダと未練がましく愚痴をこぼし、挙げ句の果てはソロバンを弾いてお金ちょうだい、と小さい小人に国民を助ける風格、器量はないということだ。というより小さい野郎が自分の周りにいるだけで鳥肌が立つじゃないか。
今回の人質問題はでは逆に大人の世界のみっともなさと器量のなさが浮き彫りになった感が深い。
moonyさん、こんにちは?
なんかよく分からないけど、かなりバトってますね。回答するのが大変ですね・・・
危険なイラクに行った奴が悪いと思ってる人は結構多いようですね。
でも私は moonyの言いたいことも分かるし、忠犬小泉さんの意見に賛同してますよ。
誰がなんと言おうと。
あ、失礼しました。 moonyさん、呼び捨てになってしまった!
匿名さん、ひろさん、忠犬小泉さん、せい2さん、コメントありがとうございます。
急に公私ともに多忙になって、すぐにお返事できませんでした。本当にありがとうございます。
このエントリーでのやりとりの後、しばらく本を読んだり他のサイトを覗いたりして、いろいろと勉強させてもらいました。何か解ったかというと、そんなに解ったことは無いのですが、少なくともおなじ物事でも立場が違うと本当に見え方が違ってくるのだなということだけは改めて思いました。たとえば、いま目の前にある状況を所与のものと見る(あるいは前提として位置づける)か、どうしてこうなったのかと考えるかによって、状況の理解の仕方が変わってくるのはそういうことか、と思っているところです。
私の言いたいことは言い尽くした感があるのでもう触れませんが、香田さんが殺されたことは、ただ単に一人の人間の死であるということ以上の意味を否応なく持ってしまっていると思うので、それを考えたいという思いも込めていろいろ言ってきたつもりです。「危険な所に言ったのだから自己責任」で済まない何かがあると思うのです。
なんでこんな状況になってしまったのか。なんで日本はイラクに自衛隊を送りつづけなければいけないのか。毎日いろいろなことが起きていますが、「なんでそうなったのか」ということを考えつづけていくことが、いま大事なんだと思っています。
なんだかまた同じこと書いているような気が・・・でも言いたいことなのでまた書いてしまいました。すみません。
ありがとうございました。
国民の命を軽くみてほしくない。逃げ腰とは、仁義なき男、軽い男。
政府が見殺しにした責任を取って!
こんな屈辱をあじわされて無責任が許されるなんて!独裁者小泉さん!