経営側が、そもそも選手会をまともな交渉相手とみなさず、野球界の将来に関る重大問題を密室で進めた事に、そもそも今回の問題がある。球団数を削減して１リーグにすれば、どっかの金満球団の影響力が強まり事実上の球界支配継続に好都合というシナリオがミエミエであり、それがプロ野球の将来にどのようなメリットをもたらすか、一切考慮された形跡がないことが大いに不満である。そりゃ金満球団のお尻にくっついていけば、短期的には収支は改善されるかもしれない。しかし球団削減というのは、自分たちの持っているマーケットを自ら縮小する行為にほかならず、それをしてしまえば本格的な衰退過程への転落の、文字どおり背中を押す結果になるだろう。
「来季」の文言めぐり一転、決裂へ プロ野球団交 from asahi.com 2004.9.18
上記の朝日新聞の記事によれば、球団の新規参入の方向性について、いったんは交渉がまとまりかけた、という。しかし、セ５球団や北海道日本ハムなどの球団がおおむね賛成していた「来期」「最大限の努力」を合意に盛り込む事について、巨人とオリックスが強硬に反対したことで、合意の落とし所がなくなり交渉決裂となったようだ。
いったいなぜ、来季からの新規参入が無理なのか。ＮＰＢ側からは具体的な説明はない。もう球団を減らす以外に選択肢はないと開き直っているかのようだ。また球団を減らす事についての短期的なメリットはさんざん聞かされたが、長期的にはどうなのか、という点について納得できる説明はない。選手会がストを打つのは当然の帰結だ。
ここにきて、この闘争は、球団数を削減して球界支配を強化したい巨人派と、球団数拡大に道筋をつけて球界の将来性を強化したい選手会、およびそれを支持するファンなどとの争いになってきた。この期に及んでは、もうストは土日と言わず、今季残り全てをストにしてもいいんじゃないかと思う。
もちろん選手会としてもストをやるのは本意ではないのも分かっている。しかし、どうしようもないＮＰＢ経営側をここまで追い込んできたのは、スト権を掲げて立ち上がった選手会の努力とそれを支持するファンの多さではなかったか。追い込まれているのはＮＰＢ側であって、選手会ではない。いま追い込めるだけ追い込まないで、いつ追い込むのか。
腐りきった盟主気どりの金満球団支配の継続で、球界が面白くなるわけがない。そんな将来性のないプロ野球などもう見たくないのだ。それを阻止するには、球団数削減をストップさせ、来季2005年からの新規参入その他による球団数の維持拡大に道筋をつけることが必要だ。それがこのストによる獲得目標である、と考える。
古田＆選手会、がんばれ！ 私はとことん応援するぞ！
うめチキです。
僕も全日程スト賛成です。
がんばれ選手会！
うめチキさん、こんにちは。
今日（18日付）のスポーツ報知は、古田会長の写真の横に「ファン不在の決断」などという見出しをつけていました。まったく、ファン不在はどっちだよといいたい。
それに比べて、今日の朝日朝刊社会面の記事は、古田会長のスト決断にいたるまでのプロセスが丁寧に書いてあって好感が持てる内容でした。
本当に選手会にはがんばってほしいですね。ストライキがどういう力を持っているのか、この際だから存分にその力を使ってほしいと思います。
うめチキです
> 今日（18日付）のスポーツ報知は、古田会長の写真の横に「ファン不在の決断」などという見出しをつけていました。まったく、ファン不在はどっちだよといいたい。
さすがは報知ですね。
ここまで読売の意向が反映されていると、むしろ貴重な新聞として保護すべきなのでは？と思えてきます。
お怒りはごもっともですが、怒ってもエネルギーの無駄ですよ。
「報知は読売の手先だ」と割り切って眺めると、結構面白い読み物です。
僕はそういう風に報知の記事を楽しんでいます。