米軍墜落ヘリ持ち去る 沖縄 現場検証ないまま from 東京新聞 2004.8.17
有事法制が発動された時に何が起こるか、そのシミュレーションをしっかと見せていただきました。日本の関係者を完全にシャットアウトして、事故を起こした機械(ヘリ)を勝手に持ち出し、当事者(ヘリ操縦者)の名前さえ教えない。見事です。治外法権が徹底しております。有事下では、軍隊は何をやっても機密をタテにシャットアウトし、秘密裏にコトを勧めようとするんだろうなあ、というのが容易に想像できます。
こんな、主権国家の最低限のメンツさえ踏みにじるやり方をされておいてなお、わが国の政府は「再発防止を要請」とか「不快感を表明」程度のことしか言えないのでしょうか。何が「(墜落したヘリの)機体は米軍の財産なので米軍に管理権がある。」ですか。事故の証拠保全という真っ当な要求さえ言えないんですか。話になりません。
主権国家の権利が侵害されているのですぞ。こんなときこそ声をあげなければいけないのに、メディアに出てくるトップニュースはオリンピックのことばかり。見ているTVニュースの最中に「ニュース速報」が出るから、何かなと思いきや、「誰某が金メダルを取った」というもの。「米軍が事故機を撤去」を1面トップに持ってきた新聞は、私が見た限り「しんぶん赤旗」だけだった。全くダメダメである。主権国家の危機だぜよ、オリンピックなんかふっ飛ばせよ。
普段「愛国心」を声高に叫ぶ皆様もそう。国家のメンツをつぶされた一大事なのに、なんだか随分おとなしそうであります。アメリカにNO!と言えるハズの都知事様も。そういやこの方には聞いてみたいことがあります。「横田で同じことがあったら、あなた本気で抗議できますか?」って。
moonyさん、こんばんは。
TBさせていただきました。またTBありがとうございました。
今回の事件は、何度となく見せ付けられてきたいまだに沖縄が背負わされる問題というだけでなく、ご指摘のように有事法制下において国民がどういう扱いを受けるか良く理解できる出来事でした。
はじめまして、うめチキと申します。
PPFVさんのところから辿ってきました。
moonyさんの記事を読んで衝撃を受けました。
有事法制化のシミュレーション、本当にそのとおりですね。
この記事を読むまで気がつきませんでした。
世間(ていうか報道)がオリンピックで盛り上がっていて他の話題への注目度が低いのをいいことに、わざとヘリを墜落させてこういう前例を作ってしまおう、という日米合同の作戦だったりして。
PPFVさん、こんにちは。
うめチキさん、はじめまして。ようこそいらっしゃいました。今後ともよろしくお願いします。
「シミュレーション」と書いたのは、そう捉えておいたほうが良い、という自分なりの思いというか感じがあってのことです。今度の事故では、もしかするとかなり危険な物を積んでいたとの観測もあるようですので、そうだとしたら米軍は何がなんでも隠したかったのかもしれません。しかし、理由はどうあれあのようなやり方は、有事法制発動下の行為を想像させるものと私には映りました。
しかし、沖縄の米軍がらみの事故・事件は、大きなものでもない限り本土ではなかなか報道されないのも問題ですね。これでは沖縄の人と本土の人間との意識のギャップが埋まりません。しかも今はオリンピック開催中。その問題が増幅されて、大事なニュースが埋もれてしまっているように思えてなりません。
有事法制が可決する前のこと、確か沖縄のかただったと思いますが、「有事法制ができるという事は、日本全土が沖縄のようになることですよ」という意味のことをおっしゃっていました。
そのとおりなんだろうと思います。日本人を排除するのは米兵だけではなくて、自衛隊もそうするんですよね。だって有事法=武力攻撃事態法にそう書いてありますもんね。武器を使ってもいいって。
うめチキです、こんにちは。
本当にオリンピックって大事なのでしょうかね?
少なくともトップに持ってくるニュースじゃない気がします。
番組内にスポーツという枠を設けているのなら尚更、通常のニュースの枠で報道すべきではないと思います。
代わりに今回のヘリ墜落の件をもっと突き詰めてやっていただきたいです。
ところでトラックバックさせていただいたのですが、間違えて2つ同じ記事をトラックバックしてしまいました。
申し訳ありませんが、片方を消していただければ嬉しいです。
お手数をおかけしますがよろしくお願いします。
まきこさん、うめチキさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
米軍は、事故を起こした同型機の飛行を再開しました。軍隊は、自らに問題がないと判断したら、まわりがどうであろうと任務を遂行するものなのだということを見せてもらいました。ほんとに有事法制関連諸法はとんでもない代物です。
ノーム・チョムスキーの「メディア・コントロール」(集英社新書)には、メディアの役割は、一般大衆に対し国を支配する層のイデオロギーをプロパガンダすることである、というような事が書いてあります。いま現在、この国で進行している事態は、まさにその事例と言えるでしょう。批判的にメディアを観る眼を鍛えることが大事だと思っています。