メディアがリードした?菅民主党代表辞任

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菅代表辞任:「3党合意」は了承 後任は週内決定へ from MSN-Mainichi INTERACTIVE 今日の話題 2004.5.10

 福田官房長官の辞任発表以後、注目されていた菅民主党代表の動向が決まったが、ここ数日の報道を見ているかぎり、どうもメディアが「辞任」をリードしたように見えてならない。

 一昨日の夜のNHKニュースは、「菅代表、辞任不可避の情勢」などと題して、年金未納問題がいかに菅氏を追い込んでいったかを報じていたが、「辞任を求める声」がいったい何処から出ているのか、はっきりした報道はなかった。「誰が辞任を求めているか」について、民主党内の一部議員とか街頭のインタビューなどが取り上げられたのはその翌日になってからだ。
 ここから先は勘繰りでしかないが、「福田官房長官の突然の辞任」で、「対抗」していた菅氏も辞任か、と思い込んだメディアが、一部にあった「辞任」の声を先走って取り上げて、それがニュースとなって世間に広まっていくことで「菅辞任」の世論は作られたのではないか、と感じてしまうのだ。「辞任を求める声」が事実であったとしても、それにいちはやく飛びつき増幅させたのはメディアではなかったか。

 菅氏を辞めさせることで一番のメリットを得るのは政府・与党である。民主党を抱き込んで年金「改革」の政府案の妥協案を飲ませた上で、民主党のイメージダウンも出来たのだから、上々の結果だろう。福田氏を失ったのは大きかったかもしれないが、その他の年金未納閣僚を守れ、年金「改革」法案自体への批判もかわせたのだから、政府・与党は今回の対応について内心及第点とでも思っているのではないか。もしかすると、こういう結果を狙って、政府・与党の誰かが「菅辞任」情報をリークしたか?
 年金未納という点では、はるかにタチの悪い連中が閣僚に居座っているのに、なぜ菅氏が先に生贄にならなければいけなかったのか。今回の菅氏辞任は政権側とメディアの合作ではないか、とつい疑ってしまう。

 ところで私自身は、民主党に対しては何の思い入れもない(どころか第2自民党か、と思うぐらいだが)から、菅氏が辞めたところでどうだということはないが、民主党は政権を獲ろうとして、担当能力があるところを見せつけようとするから、簡単に政府・与党と「協議」して足をすくわれるのではないか。
 しかも、今回の年金「改革」についての自公民3党合意は、「改革」の名に値しないどころか、消費税の増税で年金財源をまかなうという方向に道筋をつけるもの、という点で、政府案に負けず劣らずひどいものである。2004年からやると決めたはずの年金国庫負担1/2への引き上げを反故にし、事実上給付削減を容認しながら、保険料増税の代わりに消費税増税を持ち出してくるのだからタチが悪い。国民への国の約束を破る役割の一端を果たしているのだから、その点だけで菅氏の辞任は当然と思っている。

 民主党は、政権が欲しいだけで、国民のことなど実はあまり重視していないのではないか。今回の年金の一件を見るかぎり、民主党が自民党の対抗勢力にはなり得ないことを、改めて確認した思いだ。

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