今年読んだ本

「<民主>と<愛国> 戦後日本のナショナリズムと公共性」小熊英二著(新曜社)6300円+税 ISBN4-7885-0819-2 C1030
「やさしい日本経済の話」大槻久志著(新日本出版社)1700円+税 ISBN4-406-03044-1
「常識と非常識」加藤周一著(かもがわ出版)2600円+税 ISBN4-87699-773-X
「安保条約の成立-吉田外交と天皇外交-」豊下楢彦著(岩波新書)780円+税 ISBN4-00-430478-4
「ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争」高木徹著(講談社)1800円+税 ISBN4-06-210860-7
「実践 料理のへそ!」小林カツ代著(文春新書)720円+税 ISBN4-16-660349-3
「アホの壁 in USA」マイケル・ムーア著 松田和也訳(柏書房)1600円+税 ISBN4-76-012491-8
「抵抗論 国家からの自由へ」辺見庸著(毎日新聞社)1400円+税 ISBN4-620-31675-X

「DAYS JAPAN」創刊号(デイズジャパン)820円 雑誌コード16497-04

 一番面白かったのは「民主と愛国」と「戦争広告代理店」、痛快なのは「アホの壁」と「抵抗論」、「安保条約の成立」もよかった。
 インパクトがあるのはやっぱり「DAYS JAPAN」。知っているようでいてまるで知らない事実を見せつける「力」を感じた。

 日本人は、知らないで語っているコトが多すぎる。傍観して揶揄するだけなら誰にでも出来る。

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コメント(2)

はじめまして。うにと申します。

>傍観して揶揄するだけなら誰にでも出来る。

私も、揶揄や嘲笑の文章が世に多いのを悲しく思う一人です。「知らないで語」ってしまうのは日本人に限らないとも思うのですが、2ちゃんねるのようにすぐ人を「バカ」とか「アホ」と呼んだり、小泉首相、福田官房長官などのあざ嗤うような口調がここまで横行するのを見ると、日本は病んでいるのかな、と思ってしまいます。

 はじめまして、うにさん。コメントありがとうございます。

> あざ嗤うような口調がここまで横行するのを見ると、日本は病んでいるのかな、と思ってしまいます。

 本当にそうですね。言葉というのは、社会の現状をあぶりだす面も持っていると思っていますので、そういう立場から考えると、今の社会は相当に病んでいるというか腐っているというか・・・

 直接的な表現(「バカ」「アホ」の類い)はまだ分かりやすい現象なのですが、もっとイヤなのは、真面目にやっている人の書いている文章の中にも「揶揄」や「嘲笑」が意識的・無意識的に含まれていることです。言いたいことは分からないでもないが、その主張に添わない意見や人間に対する「潜在的な排他性」が見え隠れするとでも言いますか・・・ネットの意見をいろいろ見ていると、これが意外に多いのが気になります(もちろん自分にもそういう「排他性」があって、ときどき表に出てしまうので、気をつけねばいけません)。
 気になった時には、議論を交わしてみればそのような「溝」をある程度埋められる場合もあります。でも、そんな事ができる余地も、最近はどんどん少なくなってきているような気がして、少々しんどい思いをしたりします。まあ、それでも言いたいことは書き連ねていこうかと思っています。

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